今年スタートするIRONMAN の新たな出場カテゴリー&ルール / 知的障がい部門、年齢・性別を問わないオープン・ディビジョンの創設など 

IRONMAN

アイアンマン・グループは、新たな出場部門などを加えた2023年のグローバル競技規則を2月初旬に発表。使用シューズのレギュレーションなども交え、3月1日よりスタートさせるとしている。主な概要は下記のとおり。

身体障がい者部門の拡充
これまでの Physically Challenged(身体障がい者/PC)部門が拡張され、Intellectual Disability(知的障がい/ID)部門が含まれることに。これにより PC/IDオープン・ディビジョンとして実施される。
この発表には、2020年11月のフロリダにてダウン症の参加者として初めてアイアンマンを完走。昨年のアイアンマン世界選手権にも出場し、注目を集めていたクリス・ニキッチ(タイトル写真)のコメントが寄せられている。

昨年10月のアイアンマン世界選手権(ハワイ)・ PCディビジョンのプレスカンファレンスの光景。左から4人目がクリス・ニキッチ

「アイアンマンに参加することで私の人生は変わりました。大きな、とてつもない目標は私に夢を与えてくれた。そして、この素晴らしい機会をほかの人たちが楽しめるよう願っています。このような取り組み(新カテゴリー創設)は、ほかのメジャースポーツにも大きな影響を与えますし、アイアンマンに感謝しています」 

オープン・ディビジョンの新設
性別や年齢を問わないオープン・ディビジョンが新たに設けられることに。「競争が激しいカテゴリーなどでレースができない、あるいは参加したくないというアスリートが選択できる包括的なフィールドを提供します。このオープン部門の登録には(大会の)承認プロセスは必要なく、自己選択でエントリー可能です」(シリーズを運営するアイアンマン・グループ)
また、この部門に出場するアスリートはアイアンマン世界選手権、あるいはアイアンマン70.3世界選手権への参加資格は得られないとのこと。

トランスジェンダー・アスリートの参加基準の制定
男性から女性へジェンダー移行してアイアンマンに参加するアスリートは、少なくとも過去4年間、トライアスロンやマルチスポーツの公式レース、さらには水泳、自転車競技、陸上競技・クロスカントリースキーなど関連スポーツに男性として出場していない必要があり、またエントリー者のホルモン基準に関するルールなどが設けられている。
これらレギュレーションなどの詳細は下記にて確認することが可能だ(英文)。
・Competition Rules
・POLICIES


使用シューズについて
アイアンマン・グループはまた、ランニングシューズのソールの厚さの制限などについて、ワールド・トライアスロンのルールに正式に準拠することも発表。
これは世界陸連の競技規則に則ったもので、アウトソール部の厚さは40mmまで、そして内装プレートは1枚に制限されるとしている。

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