先端スマートゴーグルと表現できるだろうか。
スイムトレーニング時のタイムやアベレージ、メニューの経過状況など、リアルデータをレンズを通して視認&把握できるガジェットが、一部の海外トップ選手間に浸透してきている。
メーカーの視認イメージ写真。レンズにディスプレイ表示されたデータを水中で確認できる
代表的なのがクリスティアン・ブルンメンフェルトとグズタフ・イデン(写真下)。今年もワールドシーズンの話題の中心を担うノーウィージェン・デュオだ。
彼らは、今夏からこのデバイスを普段のトレーニング時などに有効活用しているという。
このFORM(フォーム)のデバイス・ゴーグルは、まさに水中のスマートウォッチ。タイムやペース、ワークアウトの内容など、トレーニング時の指標となる情報をライブで(視覚的にはレンズ越しに)視認できるというのが特長だ。
たとえば泳いだ距離やプールでのターン数、タイムやペース、消費カロリーなどをゴーグル側部(写真上)にある小型センサーがデータ収集。それをデバイス表示機能でゴーグルのレンズにコンパクトに映し出す。
スイマーは予めセットしたデータ内容をもとに欲しい情報をダイレクトに視認し、トレーニングに集中できるというわけだ。
スロバキア開催の コリンズ・カップ でのレースウィークに行われたプレス発表では、ブルメンフェルト(写真上)やイデンのデモンストレーションが行われた
長水路(あるいは短水路)での泳ぐ距離やセット数(トータル距離など)、そしてセット間のレスト。またペース設定やインターバルの進捗状況など、セッティング内容のバリエーションも豊富。そのほか、
・ストローク数&平均ストローク
・スプリットタイム
・専用デバイスとのリンクによる心拍数
などをカウント(表示)することが可能。
さらにはガーミンやアップルウォッチとペアリングさせることで、オープンウォーターでの泳いだ距離やペースの確認、そしてデータ蓄積が可能。
目標ワークアウトのセッティング方法は、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンに、トレーニングプランなどを入力。そのデータをゴーグルに同期させることで完了する。
もちろんトレーニング後のデータはスマホにフィードバック&累積させ、パフォーマンス分析などに活用することが可能。デバイスのバッテリーは充電式だ。
新たなトレーニングアイテムともいえるこのスマートゴーグル。各自のセッティング&活用次第で、水中コーチとしても利用できるかもしれない。
現状、海外展開のみのアイテムだが、今後ゴーグルのデジタル化もスタンダードになっていくのではないだろうか。
興味のある方は下記サイトで詳細確認してみよう。
>> FORM のホームページ ※リンク