PTO USオープン大会が 8月5日の午前6時(男子プロ/日本時刻)、6日の午前6時(女子プロ)にウィスコンシン州ミルウォーキーでそれぞれスタートする。
Professional Triathletes Organization(PTO)が、昨年からシリーズ戦として展開している大会で、5月6日には ヨーロピアン・オープンとして欧州で初めて開催された。
今年は全3レース(S2km、B80km、R18km)として展開し、このあと8月19・20日にシンガポールで実施される。(写真をタップするとフルサイズで見られます)
ヨーロピアン・オープン3位のマグナス・ディトレフ(右)と2位のクリスティアン・ブルンメンフェルト。中央(優勝)は2022年アイアンマン世界選手権(ハワイ)4位のマックス・ニューマン(オーストラリア)だった
5月のヨーロッパ大会では、ケガからの復帰戦となったヤーン・フロデーノ(ドイツ)と2022年最も輝いた選手のひとり、クリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー)とのマッチアップが話題 になるなど注目を集めていた。
今回も PTOランキング上位のミドル〜ロングを中心としたトップ選手がラインアップ(下記参照)し、レベルの高い争いが繰り広げられるが、その中でもフォーカスされるのがフロデーノの参戦だ。
今年初めに2023年スケジュールを発表した際に、今シーズンでの引退を示唆していたフロデーノ。9月にニースで開催されるアイアンマン世界選手権を集大成のレースと位置付け、ミルウォーキーの大会がラスト前イベントに。ミドルディスタンスのレースで彼のパフォーマンス、スピードが見られるのは最後となる。
ほか、男子では五輪連覇・パリに向けてワールドトライアスロン・チャンピオンシップシリーズ(WTCS)などに現在フォーカスしているブルンメンフェルト、6月のチャレンジ・ロート(ドイツ)でフロデーノの大会レコードを破る7時間24分40秒をマークし、今ロングで最も注目を集めているひとりのマグナス・ディトレフ(デンマーク/写真下)などがリスティング。
ブルンメンフェルトは5月以来2度目のフロデーノとの共演となり、ふたりにとって非常にエモーショナルな対戦になることだろう。
女子では現在PTOランキング1位、ミドルディスタンスで安定した強さを見せるアシュリー・ジェントル(オーストラリア)。
ミドルディスタンスでキレのあるスピードを武器とするジェントル。今回1番の優勝候補といえる
そして2022アイアンマン70.3世界選手権覇者。こちらもパリ五輪候補のひとりで「尊敬するニコラ・スピリキ(スイス)のようなマルチで強いアスリートを目指したい(WTCS横浜大会でのコメント)」と、自身のフィールドを限定しないテイラー・ニブ(アメリカ)、さらには2022アイアンマン世界選手権(ハワイ)覇者のチェルシー・ソダーロ(アメリカ)などこちらもPTOランキング上位者が名を連ねる。
昨年のアイアンマン70.3世界選手権の表彰台。優勝したニブ(中央)、そして2位に入ったポーラ・フィンドレー(カナダ/左)もUSオープン大会にエントリーしている
レースの模様は大会ホームページからアカウント登録して視聴が可能。
ライブ配信後もアーカイブ視聴ができる予定とのことなので、あとでゆっくりと世界トップの走りをチェックするのもいいだろう。