ヨーロッパのサイクルシーンを中心にシェアを拡大し、トライアスロンでもプロ選手などへ精力的なサポートを手掛ける Ekoï (エコイ)が2022アイアンマン・ヨーロッパシリーズのサプライヤー・パートナーとしてプロダクト展開することとなった。
2001年にフランスで誕生したエコイは、ヘルメットやアイウエア、アウターなどを中心に商品をリリースしている新興サイクル・ブランド。主にヨーロッパ市場で評価を高め、輩出されてきたレーシング・エキップメントは多くのアスリートに支持されている。
代表的なのはやはりサイクルロードレース界での存在感。たとえば世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスに2021年出場した全23チーム中、4チームがエコイのヘルメットを採用し、メーカー別トップ・シェアを誇るなど本場プロ・サイクリングチームの信頼を得ている。
ツール・ド・フランス2021の出場チーム内でのシェアはナンバーワン。写真左は個人タイムトライアルに向け準備するナイロ・キンタナ(コロンビア)
日本ではまだあまり知られていないブランドかもしれないが、トライアスロン界ではパトリック・ランゲ、アンネ・ハウグのアイアンマン世界選手権チャンピオンや、東京オリンピックに出場し、同レースで金メダルを獲得したクリスティアン・ブルンメルフェルトとチームメイト(ノルウェー)のカスパー・ストルネスなど多くのプロトライアスリートが使用していることは有名だろう。
そういったアスリートからのフィードバックをさらなる商品開発に反映させている点も、メーカーアドバンテージにつながっているという。
2021年のチャレンジ・ロートを走るパトリック・ランゲ(写真上)/初開催となった昨年のコリンズカップ出場アスリートに選ばれたアンネ・ハウグ(下)
ところで、世界のトライアスロン界においては今回のリリースに関わらず、ヨーロッパのマーケットが再び注目すべきフェーズに入っているといえる。
その理由のひとつとして挙げられるのが、欧州発信のトライアスロンイベントの活況、そして先鋭性だ。
たとえばアイアンマンのシリーズ戦を見てみると、全世界で200大会強ある中で欧州開催は68レースを数え、これは北米エリアの61を上回る数となっている。
その一方で、ヨーロッパを拠点とする複数のトライアスロン機関が新たなイベント&プロジェクトなどを発信。賞金総額4億円となる PTOツアー の開催や、アイアンマンディスタンスで男子7時間、女子8時間切りを目指す フェニックス・プロジェクト など、各国のトライアスロン・メディアが注目する新たな基軸が創出されていることからも、欧州トライアスロン・シーンの動向から目が離せない2022シーズンとなることは間違いない。
>> Ekoï のホームページ ※クリックでアクセスできます