9月18日(土)にユタ州南西部のセントジョージで開催されるアイアンマン70.3世界選手権の、プロカテゴリーの出場者リストが発表された。当初予定していた2日間開催から9月18日のみの実施となった同大会。これは、いまだ世界的な終息の見通しが立たないコロナウィルス感染の影響により、主には出場資格をもった各国エイジグループの選手たちの海外渡航が困難な状況を考慮しての変更だった。2019年大会では2日間で男女5,700人を超える参加者を数えていたが、今年はその半分となる約3,000人と大会関係者は予定している。
一方、10月9日に開催予定だったアイアンマン世界選手権が来年2月に延期になったこともあってか、発表されたプロカテゴリーのメンバーは豪華なものとなっている。
たとえば女子のフィールドでは、昨年のディフェンディングチャンピオンであり同70.3世界選手権を5回、そしてフルディスタンスのアイアンマン世界選手権も4度制している絶対王者、ダニエラ・リフ(スイス)や今年のアイアンマン70.3欧州選手権の覇者であるルーシー・チャールズ-バークレイ(イギリス)。さらには2016年の70.3世界チャンピオンのホリー・ローレンス(イギリス)、東京オリンピック女子トライアスロン出場のテイラー・ニブ(アメリカ)などの注目選手がずらりと並んでいる。
ちなみに彼女らは先週末の8月28日(土)に実施された世界最高レベルの賞金レース、コリンズ・カップ(スロバキア)に出場しており、月をまたいでのビッグレースへのチャレンジとなる。チャール-バークレイはすでにヨーロッパから経由地となるアメリカ・ラスベガスに到着しており準備は万端のようだ。
今年の70.3欧州タイトルも獲得しているチャールズ-バークレイ(写真)と絶対王者といえるリフとの対決は大会ハイライトのひとつとなる
ブルンメンフェルトは今シーズンでの主役となれるか
男子の注目はやはり東京オリンピック男子トライアスロン優勝のクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウエー)だろう。8月にワールドトライアスロン・チャンピオンシップシリーズのタイトルを獲得したあと、今年のアイアンマン・フィールドに目標を設定。その最初のトライアルとなる。特別招待を受けていたハワイのアイアンマン出場はお預けとなったが、ブルンメンフェルトは2019年にバーレーンで開催されたアイアンマン70.3中東選手権でも勝利を挙げており(タイトル写真)、今回優勝の最翼といえる。51.5km、ハーフアイアンマンでビッグタイトルを獲り2020年シーズンの主役に就くことになるだろうか。
ほかオリンピック金メダリストのアリスター・ブラウンリー(イギリス)、2019年にフランスのニースで開催された70.3世界選手権覇者のグズタフ・イデン(ノルウエー)など、こちらも目が離せないレースとなるのは必須。レースの模様は下記にてライブ配信される予定なので当日、ミドルディスタンスの最高峰レースを堪能しよう。
>> アイアンマン70.3世界選手権のライブページ ※クリック
<女子プロ・出場者リスト> ※抜粋
BIB | LAST | FIRST | COUNTRY |
101 | Ryf | Daniela | CHE |
102 | Lawrence | Holly | GBR |
103 | Simmonds | Imogen | CHE |
104 | Sodaro | Chelsea | USA |
105 | Charles-Barclay | Lucy | GBR |
106 | Pallant-Browne | Emma | GBR |
107 | Svensk | Sara | SWE |
109 | Matthews | Katrina | GBR |
110 137 | Findlay Knibb | Paula Taylor | CAN USA |
<男子プロ・出場者リスト>
BIB | LAST | FIRST | COUNTRY |
1 | Iden | Gustav | NOR |
2 | Brownlee | Alistair | GBR |
3 | Von Berg | Rudy | USA |
4 | Blummenfelt | Kristian | NOR |
5 | Gomez | Javier | ESP |
6 | Appleton | Sam | AUS |
7 | Weiss | Bradley | ZAF |
8 | Kanute | Ben | USA |
9 | Sanders | Lionel | CAN |
10 | Reed | Tim | AUS |
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