今年9月にフランス・ニースで、10月にハワイ島・カイルア – コナで実施されたアイアンマン世界選手権。これらアイアンマンの、世界最高峰レースの2025年大会スケジュールなどをおさらいしておこう。
9月22日にフランスはコート・ダジュールの地で初めて開催された女子の世界選手権レース。
プロカテゴリーではドイツのローラ・フィリップ(上)が悲願の初優勝を遂げ新たなアイアンマンの歴史を創生している。最高到達点1,200m、獲得標高2,400mのバイクコースを5時間02分、その後のランを2時間44分で走破してみせたパフォーマンスは、エリートレースがまたひとつ先のステップへと進化した印象を与えたことだろう。
その戦いの舞台(ニース)は来年、再び男子の世界選手権として賑わいを見せることとなる。
開催日は 2025年9月14日(日)。これまで2年の実績を踏み『欧州舞台のアイアンマン・ワールドチャンピオンシップ』として成熟したオーガナイズド、さらには将来の世界選手権の方向性を示してくれるはずだ。
今年10月26日のハワイにて見事なランでの逆転劇を披露。自身、世界選手権3勝目を挙げたパトリック・ランゲ(ドイツ)
一方、聖地ハワイで行われるアイアンマン選手権コナは 2025年10月11日(土)に実施。女子の世界選手権レースとして、今年の日程から2週間前倒してのスケジュールとなっている。
スペイン初のアイアンマン70.3世界選手権
2025年のアイアンマン70.3世界選手権はすでに今年1月に発表されたとおり、スペイン・マルベーリャ(MARBELLA)で11月8日・9日に開催。同国南部に位置するアンダルシア地方、そして地中海に面したリゾート地でも有名な都市が舞台だ。
2025年11月8日(土)に女子レース、9日(日)に男子レースを実施。2022年大会(セントジョージ)から復活した2日間形式が踏襲され、全体で6,000人を超える選手の参加が見込まれており、スペインで初めて開催される70.3世界選手権となる。
アイアンマン・プロシリーズの最終戦が12月に実施
そして、このあと注目を集める世界選手権が来月の12月に待ち受けている。
2024年12月14、15日にニュージーランド・タウポで開催されるアイアンマン70.3ワールド・チャンピオンシップだ。
実はこの70.3世界選手権大会、もともとは2019年にフランス・ニースで実施された翌年(2020年)に行われる予定だったのだが、新型コロナウイルス・パンデミックの影響でキャンセルに。その後、今回のレーススケジュールに変更されていた。
アイアンマンを受け入れて実に25年の歴史を誇るタウポの舞台は来月、70.3レースの精鋭たちが集うこととなる
このタウポの70.3世界選手権は、今シーズンからスタートした アイアンマン・プロシリーズ の最終レースにも指定されており、大会終了後、今年の男女シリーズチャンピオンが決定することにもなっている。
統一された会場装飾などが印象的。今年20大会実施される『アイアンマン・プロシリーズ』では、ランキング男女1位にそれぞれ20万ドルの賞金が与えられる
日本では9月15日に北海道北斗市・木古内町を舞台に9年ぶりのフルディスタンス・アイアンマンが開催。来年6月8日(日)にはアイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島の開催がすでにアナウンスされており、国内アイアンマンシーンの盛況度もさらに高まっていく2025シーズンとなるだろう。
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