IMセントジョージ特集 / 注目選手④ 〜クリスティアン・ブルメンフェルト & グスタフ・イデン/ジャイアント・TRINITY ADVANCED PRO 編〜

今回のアイアンマン・ワールドチャンピオンシップのプロ男子では、ふたりのノーウィージェン(ノルウェー人)がレース前から話題の中心の一端を担っている。

さらなる金字塔を打ち立てるか? 〜クリスティアン・ブルンメンフェルト〜
東京五輪金メダリストのブルメンフェルト。当然のことながら、それまではショートディスタンスを中心に活躍していたわけだが、それ以外にもアイアンマン70.3バーレン大会3連覇(2017〜2019)など、ミドルレースでもこれまで十分なパフォーマンスを発揮してきていた。
そして、そのポテンシャルの高さ、さらなる可能性を世に知らしめたのが昨年12月に初めてのフルディスタンスに出場した アイアンマン・コスメル(メキシコ)。7:21:12のワールドレコードをマークし、世界のトライアスロン関係者をさらにザワつかせたのは記憶に新しい。

“ 同年にオリンピック・チャンピオン獲得とアイアンマン世界記録の樹立”。これまでヤーン・フロデノ(ドイツ)やアリスター・ブラウンリー(イギリス)など、オリンピックで金メダリストに輝いたあと、アイアンマン・シーンでも活躍している選手はいるが、当然のことながらある程度のステップ(期間)を経てのこと。それを鑑みると、ブルンメルトがなぞってきたストーリーは規格外ともいえるだろう。

一方、昨年の延期により今年2月に開催日が変更されていたハワイは、さらに10月へと本来の時期にスライドとなっているが、当初2月予定だったレースにも、ブルメンフェルトは参戦する準備を進めていた。『 1年(以内)のスパンでオリンピック、アイアンマン世界選手権覇者の両方の称号を獲得する』。これほどの野心を抱き、そして実現させる可能性をもったトライアスリートが過去にいただろうか?
さらにブルンメンフェルトは、セントジョージのレースの約1カ月後、ドイツ北東部のドレスデンに舞台を移し、フルディスタンスで男子7時間切り、女子8時間切りを目指す『フェニックス・サブ7&サブ8プロジェクト』にチャンレジする予定だ。

今年28歳となったビッグ・ユニットの、今回セントジョージでの走りはもちろん、今後のパフォーマンスに世界のトライアスロン関係者が注目を集めている。

〜70.3世界選手権覇者はセントジョージで再び微笑むか?〜 グスタフ・イデン
5月7日のユタのレースの3週間前に、ブルンメンフェルトと一緒に現地入りしたグスタフ・イデン。彼の直近のハイライトはアイアンマン70.3世界選手権2連覇(2019、2021年 ※2020は年キャンセル)で、特に 2021年の開催地は、今回と同じセントジョージ だった。
その開催時期は9月だったが、平均気温は5月より高く、よりコンディションが難しい中で快勝劇を演じており、コース適性は出場者中ナンバーワンといえるだろう。

彼はブルンメンフェルトと同じく、昨年8月の東京オリンピックにノルウェー代表で出場している(8位)。そして11月に、初となるアイアンマン(フロリダ)で7:48:05のタイムを叩き出し、ハワイへの主役のひとりとして名乗りを上げていた。
今シーズンはセントジョージが初レースとなるが、彼ら(ノルウェー・ナショナルチーム)が拠点としているスペイン南部の高原地帯、シエラネバダでも十分なトレーニングを積んでおり、2022年も視界良好のはずだ。

しかし、そんな両名はセントジョージへの移動前後に風邪を引き、しばらく休養を余儀なくされている。特にブルンメンフェルトの症状、タイミング(現地に入ってすぐ)が良くなかったようで、本番に向け大きな予定変更を余儀なくされているという。
幸いにも今は両名とも回復し、イデンはレース2週間前からは積極的にバイクコースを試走するなど、アジャストしているので期待してレースを待ちたい。

ちなみに、前述の『フェニックス・サブ7&サブ8プロジェクト』。これはひとりの出場者につき10人のサポート(バイクの集団走など)をつけることができる特別ルールで行われるのだが、そのひとりとしてイデンが、ブルンメンフェルトの走りをアシストする予定になっている。
そのスペクタルであろうレースも、TRIATHLON LIFE でリポートしていく予定だ。

【イデンの決戦バイク/ジャイアント・TRINITY ADVANCED PRO】
細部の仕様は違うものの、両名はジャイアントをショートディスタンス・メイン時代から使用し続けており、今回の決戦トライスロンバイクは、TRINITY(トリニティ) ADVANCED PRO となるだろう。

外観からも分かるように、フロントにボックス型&ハンドル一体式デザインのハイドレーション、そしてトップチューブには補給食入れがセットされている。このボックス型のハイドレーションは、装着により前方の空力性を高める狙いがあり、フレームからコックピットまでトータルでのエアロダイナミクスを追求たデザインといえる。
両名ともメインのコンポーネンツはシマノ・デュラエース。
また写真がないのが残念だが、イデンの2022シーズンモデルは白を基調としたユニークなスペシャルデザインに仕上げられており、セントジョージのバイクチェックイン時にも注目を集めることは間違いない。

>> IRONMAN World Championship セントジョージ特集 ※リンク

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