ベェケゴーがコースレーコードで優勝/アイアンマン70.3 ドバイ

IRONMAN

2021年アイアンマン70.3シリーズのキックオフとなるドバイ大会が3月12日に開催された。
世界屈指の観光立国でもあるUAE(アラブ首長国連邦)で行われるレースの魅力のひとつはコースレイアウト。図抜けたラグジュアリー度を誇る公称“7つ星”ホテル、ブルジュ・アル・アラブを臨みながら泳ぐスイム。近未来都市を彷彿とさせる中心街を走り抜ける往復コースのバイク。ペルシャ湾をバックに整備されたランニングコースが映えるサンドビーチ沿いを1.5往復するこのレースに、約1,400人のトライアスリートが集結。記念すべき新しいシーズンを迎えた。

現地時刻の6時30分から順次レースがスタートした photo/Activ Images for IRONMAN

スイムはドバイのランドマークのひとつ、ブルジュ・アル・アラブホテルをバックに泳ぐ photo/Activ Images for IRONMAN

注目の男子プロカテゴリーは大接戦の中、1時間10分01秒のランラップをマークしたデンマークのダニエル・ベェケゴーが逆転優勝。女子プロは5度のアイアンマン70.3世界チャンピオンに輝いているダニエラ・リフ(スイス)が唯一4時間を切るタイムで制した。ベェケゴーは、ヤーン・フロデノ(ドイツ)がもつコースレコードを更新。いずれもレベルの高いマッチアップだった。

約1年のレースブランクを感じさせない力強さを見せたダニエラ・リフ photo/Activ Images for IRONMAN

「またレースに戻ってくることができて本当に幸せ。久々にほかの選手たちとスイムコースに飛び込み、レースを行う感覚は心地よいものでした。私がいるべき本来の舞台に帰ってきたような気分です」とレース後のダニエラ・リフ。
これはトッププロのみならず、1,400人すべての参加者が抱いた感覚であっただろう。
さて、このドバイに続くのは3月27日に延期となっているアイアンマン・ニュージーランド(アイアンマン70.3と同日開催)。いよいよフルディスタンスのアイアンマンもスタートする。

トランジションのラックにセットするバイク数を制限するなど、新型コロナウイルス感染対策として築き上げられた規格『Return to Racing(衛生面やソーシャルディスタンスなどをルール化した新しい運用様式)』に基づきレースは進行。この光景は今後世界各地のアイアンマン・シリーズで見ることになる photo/Activ Images for IRONMAN

【男子プロ結果】 SWIM BIKE RUN FINISH
1. Daniel Bakkegard         DNK   0:23:21  1:55:45  1:10:01 3:33:02
2. Filipe Azevedo              POR   0:24:13  1:54:40  1:10:58  3:34:03
3. Rasmus Svenningsson SWE   0:24:55  1:54:03  1:09:20  3:34:04
4. Andrea Salvisberg         SUI   0:23:21  1:55:38  1:11:06  3:34:05
5. Antony Costes             FRA   0:24:12  1:54:37   1:11:51  3:34:36

【女子プロ結果】
1. Daniela Ryf                SUI  0:26:39   2:08:36   1:16:50   3:56:54
2. Imogen Simmonds     SUI   0:26:31   2:08:54   1:22:10   4:02:02
3. Sara Svensk              SWE   0:29:18   2:09:32   1:21:22  4:05:17
4. Elena Danilova           RUS   0:26:34    2:16:39   1:19:40   4:07:37
5. Cecilia Perez              MEX   0:26:32    2:16:38   1:20:19   4:08:27 

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