来週の10月14日にアイアンマン・ハワイが実施されるが、2024年アイアンマン世界選手権のスケジュールもすでに発表されている。
開催日は来年9月22日に世界選手権ニース(Women)、10月26日に世界選手権ハワイ(Men)。今年8月5日のアイアンマン・タリン(エストニア)から2024年ハワイの、そして8月20日のアイアンマン・ビシー(フランス)からはニースの出場スロットが充てがわれたシリーズレースがスタートしており、エイジ、プロを含め来年の世界選手権大会へのプログラムは始まっている。
先月の9月10日に行われた フランス・ニース大会 は、周知のとおり、開催地も含め男女別レースとなったアイアンマン世界選手権の MEN’Sイベント。
スイムは真っすぐ延びた海岸線を背にしてのフローティングスタート。バイクは獲得標高2,400mのマウンテンコース。そしてランはフラットではあるものの街部、さらには美しい海岸線を望みながら4往復する組み合わせで、1981年からハワイ島カイルア・コナで行われ続けてきたコースとは全くといっていいほど別物の大会となる。
この新たな世界選手権に今年は2,000人を超える男性トライアスリートが集結し、アイアンマンの新たな歴史をスタートさせた。
そして来年9月のニース、コート・ダジュールの地は女性アスリートの舞台に。このローテーションは少なくとも2026年まで続くことになる。
世界選手権ニースのプロ男子を制したフランスのサム・レイドロー(中央)。2位に追い上げたパトリック・ランゲ(ドイツ/左)、そして3位のマグナス・ディトレフ(デンマーク)。レイドロー24歳、ディトレフ25歳という若手たちの活躍が際立ったレースでもあった
ウミガメを眺めながら泳ぐのがアイアンマン・ハワイなら、ニースはクラゲ? フォトショットも対照的といえるか
世界で40レース以上行われるアイアンマンのふたつの頂点
そして、今年初めて女性だけで行われるハワイのアイアンマン世界選手権。
プロはかつてないレベルの高い戦いになること必至の中、こちらもニューカマーとなる東京オリンピック銀メダリスト(混合リレー)の テイラー・二ブがフルディスタンスに初挑戦する など、さらに注目を集めている。
まだ2024年の全詳細は発表されていないようだが、これらふたつのアイアンマン最高峰への道を目指すとするならば、例年ならばニース(女子の世界選手権)は7月のアイアンマン・レークプラシッド(アメリカ)。そしてハワイ(男子の世界選手権)が8月のコペンハーゲン(デンマーク)あたりまでのスロットが、2024世界選手権出場の切符となるであろう。
昨年のハワイはチェルシー・ソダーロというニューヒロインが誕生。アメリカ人女性として26年ぶり、そして出産後1年半を経ての優勝という、フロントランナーとしての活躍にも注目が集まった。
2023年大会はどんなストーリーが待ち受けているのだろうか。
次回の70.3世界選手権はタウポで開催
一方で、2024年のアイアンマン70.3世界選手権はニュージーランドのタウポで開催。まだ1年以上期間があるが来年12月14日に女子レース、15日に男子レースが予定されている。
過去をさかのぼると、もともと70.3世界選手権は2019年にフランス・ニースで実施されたあと、タウポで翌年(2020年)行われる予定だったのだが、新型コロナウイルス・パンデミックの影響でキャンセルに。2021年のアメリカ・ユタ州セントジョージ のあと、ニュージーランド・タウポは2022年開催に延期となっていた。
その後、2023年の70.3世界選手権がフィンランドのラハティで8月に実施されると決定。アフターコロナのレーススケジュールは固まったかに思えた。
8月26日・27日にフィンランド・ラハティで行われた70.3世界選手権。舞台はラハティのランドマークとなるスキー・ジャンプ台を背景に、そしてフィヨルド湖をスイムコースにして実施された
しかしその後、コロナウイルス感染の世界的な情勢は大きくは改善せず、70.3世界選手権は確実性も鑑みて アメリカ・セントジョージで2022年も実施する ことを主催者は判断。
これらの経緯を経て、NZタウポは2024年への再延期となっており、来年12月に、2016年オーストラリア大会以来、満を持してのオセアニア開催となる。
【9月10日開催の アイアンマン世界選手権ニース のレースムービー】下記タップしてください(↓)
>> アイアンマン世界選手権ハワイ&ニース の特集ページ ※リンク
《 TRIATHLON LFE 》