今週末は話題のつきないアイアンマンが、オセアニアそしてヨーロッパで行われる。
6月16日にオーストラリアで開催されるのはアイアンマン・ケアンズ・アジアパシフィック選手権。同日にアイアンマン70.3大会も開催されるケアンズのアイアンマンは、2022年のグローバル・アスリーツチョイス・アワード(出場者人気ランキング)総合部門で1位に輝いた人気レースだ。
コースロケーション、ホスピタリティなど多くのトライアスリートを魅了し続け2022年には世界人気ナンバー1 を獲得しているケアンズ大会
このレースの注目はなんといってもプロ・カテゴリー。
今年からスタートしている アイアンマン・プロシリーズ 大会に指定され、ライブ放映も行われるプレミアムなレースで、日本から上田藍選手(リソル・稲毛インター)、巖淵知乃選手(トライオン)、そして寺澤光介選手(サニーフィッシュ/写真下)が出場する。
<ライブストリーミング(無料)>
6月16日(日)午前6時:配信開始
午前6時40分:レーススタート ※いずれも日本時間
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今シーズンが初めてとなるアイアンマン・プロシリーズとは、プロ・カテゴリーを有する数ある世界のアイアンマン、アイアンマン70.3の中で指定された20大会を対象としたランキングシステム。
シリーズのポイント・レギュレーションにより、男女プロのアイアンマン年間シリーズランキングを決定。シリーズ順位によって世界トップレベルのプライズマネーが用意されていることでも注目を集めている。(男女ランキング1位にはそれぞれ20万ドル/約3,100万円)
>> アイアンマン・プロシリーズのHP
ご存じのとおり上田選手、寺澤選手は今年の宮古島トライアスロン覇者であり、上田選手は総合でも10位に入る圧巻のパフォーマンスを披露。
今年、上田選手は同じくアイアンマン・プロシリーズとして5月にアメリカ・テネシー州で開催された、70.3チャタヌーガ大会(9位)にすでに出場しておりポイントを獲得。シリーズ・ランカーとしても名を連ねている。
©IRONMAN PRO SERIES
今回は設定ポイントのベースが70.3大会の2倍となるフルディスタンスの参戦となるので、上位入賞すればシリーズ順位も大きくジャンプアップすることになるはず。
もちろん9月22日にフランス・ニースで開催される世界選手権(男子は10月26日にハワイ)のスロットもかかっており、レース当日の快走を大いに期待しよう。
また、巖淵選手(写真下)は今年の宮古島で女子2位。バイクラップでは上田選手を約2分上回るタイムをマークしているだけに、アイアンマン・ディスタンスでの海外勢との上位争いに注目したい。
ケアンズ大会のプロ女子スタートリスト。ナンバー11、そして13に注目しよう!
男子プロでは宮古島トライアスロン2連覇の寺澤選手の活躍に注目が集まる。宮古島大会ではスイムから先頭パックで抜け出し、バイクでも単走で圧倒的なスピードを発揮して完勝。2位と約17分の差をつけるパフォーマンスを見せつけた。
今度はグレート・バリア・リーフを臨む “Race In Paradise” での激走に期待しよう。
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チャールズ- バークレーがニース大会に出場
一方、ケアンズから地球の反対側となるヨーロッパでは、アイアンマン・フランスがニースで開催。
こちらは昨年のアイアンマン世界チャンピオンのルーシー・チャールズ – バークレーが参戦することで注目を集めている。
昨年10月のハワイで悲願のアイアンマン世界選手権を制したチャールズ – バークレー。ハワイ → ニースの異なる舞台での世界選手権連覇に期待も高まっていた
今年、ニースでのタイトル防衛を期待されていたチャールズ – バークレーだったが、昨シーズンに痛めたふくらはぎの状態の心配からアイアンマン世界選手権を回避し、ミドルディスタンスの T100 トライアスロン・ワールドツアー に集中すると年初に発表。
これが話題を呼ぶことになっていたが、コンディションの不安が解消されたということで9月の世界選手権出場へ路線を変更。その前哨戦ともいえる位置づけで、同じ舞台で実施されるアイアンマンにエントリーを決めたという。
地中海に面したニース、コート・ダジュールを舞台に展開するスイム。そして遠くアルプスを望む山岳コースのロケーションなどで人気が高く、こちらは2023年のグローバル・アスリーツチョイス・アワード総合部門で1位を獲得した大会。
このフランスでのレースも6月16日、日本時間では午後2時30分にスタートする。
ケアンズ、ニースの両レースとも、スマホ・アプリの “IRONMAN ATHLETE TRACKER” で出場全選手のリザルトをチェックすることができるので、アイアンマン・ウォッチャーにとっては忙しい一日になりそうだ。