12月19日から アイアンマン ジャパン みなみ北海道のエントリーが開始 / 期待膨らむレース・ポテンシャルの高さ

IRONMAN

上の写真を含め世界配信されたアイアンマン・グループの公式リリースは多くの関連者の話題をさらっているようだ

いよいよ12月19日(火)から、アイアンマン ジャパン みなみ北海道(2024年9月15日開催)の募集がスタートする。
エントリーフィーは Tier1(ティアワン/第1段階)として 750USドル。これにエントリーシステム使用料の10%が加算される。驚くほど円安の為替相場が続いていた中、直近で円高傾向にあるのは申込者にとって嬉しいニュースだろうか。
この募集枠は300人で、それを超えると Tier2:790ドルとなり、その後 Tier3価格へと変動していく予定。エントリーにはJTU2024年会員登録が必要となり、2025年アイアンマン世界選手権の出場権は30スロットが用意されている。
(大会サイト) ※エントリーもこちらから
www.ironman.com/im-south-hokkaido 

函館山から望むレースエリア。対岸左がスタート地点の北斗市、そして木古内町へとコースが続いていく

【自動車道メインのバイクコースに注目】
12月15日(金)に世界アナウンスされた開催のリリースは、翌日とあわせて2度発信され、それらを受けてアジア・オセアニアはもちろんアメリカ、ヨーロッパのメディアが情報を取り上げるなど注目を集めている。
そのリリースに紹介されている数あるレース特徴の中で、強く謳われているのがバイクコースと大会アクセスの良さだ。

<コースイメージ図>

バイクのメインコースとなるのが開催エリアの幹線路となる函館・江差自動車道。この高規格道路、いわゆる自動車専用道路がトライアスリートのために用意され、レースのクオリティを数段引き上がったものにするだろう。

函館市を起点とするこの自動車道は、今から1年半前に茂辺地(もへじ)〜木古内間が新たに開通し(赤色エリア)、今回のバイクコースが実現したという背景がある。

バイクはメインコースとなる『函館・江差自動車道』を約3往復する予定。このスピードコースが参加者のために用意される

空の玄関口となる函館空港へは、東京・羽田空港から1時間30分、新千歳空港からは40分。新幹線で東京駅から大会の最寄り駅までは最短4時間弱で到着する。
またメイン宿泊エリアのひとつとなる湯の川温泉からスタート地点へは、シャトルバスが予定されるという。

これらはすなわち、海外からのエントリー者にも魅力に映るはずで、インバウンドやスポーツツーリズム・イベントとしてのポテンシャルも高いと予測できるだろう。

【日本が誇るアイアンマンへ】
コロナ禍前まで訪日観光客の数は右肩上がりの状況で、2019年には年間3,200万人が海外から日本に訪れている。
それが2021年には19年比でわずか1%という落ち込みとなったが、周知のとおり23年に入ってその足行は回復基調に。観光庁によると2025年には2019年と同水準の観光客数に戻ると予測されている。

ちなみにコロナ前の都道府県別、訪日外国人の旅行先人気ランキングで北海道は4位。これにはスキーシーズンなどの季節的な要素が左右する点はあるだろうが、一番はやはり観光資源の豊富さ。道南エリアも注目のひとつであることは間違いない。

一方でアイアンマン出場目的のトライアスリートと、前出の数字は比較対象には当てはまらないだろうが、レース中はもちろん前後の魅力的要素がモチベーションとなる参加者層もいるだろう。

レースクオリティやその周辺も巻き込んだ力強い発信力。
国内アスリートが注目する日本のアイアンマンが、世界のアスリートも期待を膨らませるイベントに位置づけられれば、トライアスロンシーンの大きな転換期にもなるだろう。

関連記事一覧

おすすめ記事

過去の記事ランキング

  1. 1

    国内大会からまたハワイへの道が開かれる日が!2023年日本でアイアンマン開催実現に期待しよう!

  2. 2

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道。2024年9月15日(日)開催を目指し実行委員会が立ち上がる / 日本にフルディスタンスのアイアンマンが帰ってくる!

  3. 3

    ブルンメンフェルトの強さ&速さの秘密とは?【前篇】/宮塚英也のトライアスロン“EYE” 〜トライアスロン・トレーニングの鉄則〜

  4. 4

    クリスティアン・ブルンメンフェルト アイアンマン・7時間21分12秒の衝撃 / 世界記録を更新

  5. 5

    2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  6. 6

    最速TTバイク/五輪を制した “サーヴェロ・P5” を検証する

  7. 7

    フェルトの新型トライアスロンバイク 2022年の注目モデルをチェック

  8. 8

    トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 速攻TTバイクリポート

  9. 9

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  10. 10

    アイアンマン70.3東三河ジャパン in 渥美半島 が6月10日(土)に開催!/ 世界選手権への道(フィンランド・ラハティ)も日本から!

おすすめ記事 過去の記事
  1. 【Harry’s Shots】ワールドトライアスロン・チャンピオンシップシリーズ 横浜2023

  2. 人類はどこまで速くなれるのか? フルディスタンスで “サブ7&サブ8” を目指すプロジェクトの意義とは

  3. 『完全レース』 テイラー・ニブが70.3ワールドチャンピオンに / アイアンマン70.3世界選手権が開催

  4. 【4K動画】アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島 <コース詳細リポート>

  5. アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  6. 〜 IMセントジョージ・大会レポート① 〜 勝者の風格

  7. アイアンマン世界選手権ニース【動画レビュー】

  8. 【Challenge Roth 特集】世界最大のトライアスロン大会エキスポ。チャンレンジ・ロート発信のアイテムをチェック ②

  9. IMセントジョージ特集 / 注目選手&決戦バイク③ 〜ダニエラ・リフ & フェルト・IA 2.0 編〜

  10. 【 IM世界選手権ハワイ】テイラー・二ブ。無限の可能性を秘めたタレント / ハワイ注目選手 ③

  1. ツール・ド・フランス 2021に見る東京五輪を走るバイク③ 〜アレックス・イー編〜

  2. 賞金総額1億3,500万円! PTOカナディアン・オープンがいよいよ開催

  3. 東京五輪のコロナ対策でフォーカスすべき “Bubble (バブル)” とは?

  4. トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 ブレーキシステムのトレンドを追う

  5. コリンズ・カップはトライアスロンの新たな歴史を刻んだか?

  6. 【動画】チーム&クラブ訪問/Team BRAVE 編(兵庫)

  7. グスタフ・イデンとアシュリー・ジェントルがツアー開幕戦を勝利 / PTOカナディアン・オープンが開催

  8. 2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  9. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク② 〜ドリアン・コニン編〜

  10. ツール・ド・フランス2021特集 2年目の『バブル』を迎える世界最大の自転車レース

TOP