トライアスロン界の新たな試みがスタートする。
グローバル・トライアスロン・アワード(GTA ’s)。今週末、1月20日(日本時間21日/土曜日)にフランス・ニースで開催されるセレモニーだ。
2022シーズンに最も活躍したトライアスリートを表彰。さらにはルーキー・アスリートや、競技発展に貢献して殿堂入りとなる関係者や組織、また優れた機能・話題性を提供したベスト・プロダクツ部門(バイク、スイムギア、サプリメントなど)なども設けられている。
距離や種目関係なく2022年活躍したアスリートすべてが表彰の対象に。ワールドトライアスロン・チャンピオンシップシリーズ、スーパーリーグ・トライアスロンなどで活躍したジョージア・テイラー – ブラウンももちろんノミネート
アスリート部門で注目すべきは、距離、種目を問わず “今年一番” の選手を決めようというガイドラインだ。
オリンピアン、アイアンマン、パラアスリート、ロングディスタンスやショート、エクステラなどなど、トライアスロン界を形成するすべてのジャンル、競技者が表彰の対象。
これとあわせてコミュニティ全体の発展も大きな目標に掲げたセレモニーになるという。
そんなグローバル性を裏付けるように、イベントパートナーとしてワールド・トライアスロン、スーパーリーグ・トライアスロン、PTO(Professional Triathletes Organization)などの団体や機関、そしてプロダクト・メーカーが名を連ねている。
まさにトライアスロン界のグラミー賞と表現できるだろうか。
グローバル・トライアスロン・アワードの会場はフランス有数のリゾート地・ニースにある五つ星ホテル、ハイアットリージェンシー・ニースだ
各賞の選出方法は、一般投票(公募)をもとに選手・メーカーなどをノミネート。そして評議員としてティム・ドン(ITU世界選手権優勝、オリンピック3度出場)などの元選手やトライアスロン識者が参加し、1月20日のセレモニーで最終ジャッジするという流れになる。
たとえば、ベスト女性トライアスリートのノミネートには、
・フローラ・ダフィ(東京五輪・個人金メダル/写真上・先頭)
・チェルシー・ソダーロ(2022アイアンマン・ハワイ優勝)
・ルーシー・チャールズ – バークレー(WTロングディスタンス世界選手権優勝、ハワイ2位)
・アシュリー・ジェントル(PTOツアー2勝)
・ジョージア・テイラー – ブラウン(スパーリーグ・シリーズチャンピオン、東京五輪・個人銀メダル)
がラインアップしている。
男子に目を向けると、ヘイデン・ワイルド(写真上)、グスタフ・イデン、クリスティアン・ブルンメンフェルト、アレックス・イー(下)など、こちらも2022年の顔といっていいアスリートたちの名が並ぶ。
これらの中から、
1)世界レベルのチャンピオン・イベントで少なくとも年間3回の表彰台を獲得している
2)本人がトライアスロン発展のためのアンバサダーとしてどれくらい活躍したか
をそれぞれ50%の要素として、評議員たちが総合的に判断・選出するという。
日本人アスリートも選考対象に
さて、そんな数ある賞の中で特筆すべきは、ルーキーオブザイヤーのアスリートにニナー賢治選手がノミネートされていることだ。
彼のほかを見ると、
・サム・レイドロー(アイアンマン・ハワイ2位/写真下)
・チェルシー・ソダーロ
・コナー・ベントレー(WTチャンピオンシップ・ファイナル・U21/1位)
など、そうそうたるメンバーの中に名を連ねている点にも大いに注目が集まるところだ。
セレモニーの進行役には、スーパーリーグ・トライアスロンのコメンテイターなどを務めるウィル・マクロイ、そしてスペシャルゲストとしてマラソン元世界記録保持者、ロンドンマラソン3度優勝のポーラ・ラドクリフを迎えるという華やかさ。
初開催、そしてオフトレーニングの最中ということもあり、ノミネートされた選手すべてが現地に足を運ぶというわけにはいかないだろう。しかし一方で、セレモニー翌日には現地でクリスティアン・ブルンメンフェルトやサム・レイドロー、アンネ・ハウク(アイアンマン・ハワイ3位)などを交えたブレックファストランなどが予定されているようだ。
そんなイベントも控えた注目のセレモニー、グローバル・トライアスロン・アワードは、一体どのような歴史を刻むのか。その模様はストリーミングでライブ配信されるのでぜひともチェックしてみよう。
【ライブストリーミング・サイト】 ※日本時刻/1月21日・午前4時セレモニー開始
>> face book Live
>> TriathlonLIVE.tv ※いずれもリンク
【グローバル・トライアスロン・アワード(GTA ’s)の HP】 ※リンク