5月の IRONMAN World Championship(セントジョージ)の2週間前に行われたアイアンマン・テキサス(4月23日)で優勝した男女が、同じく世界選手権でのビッグタイトルを狙うーー。
今シーズン、北米エリア初のフルディスタンスのアイアンマンとなるレースでは、この型破りなスケジュールに挑戦するふたりのパフォーマンスに注目が集まった。
【プロ男子】タフなスケジュールでセントジョージに挑むホフマン
男子のレースは2014年アイアンマン・ハワイ2位、2019年4位、そして同年のアイアンマン・アフリカ選手権(南アフリカ)1位などの実績を持つアメリカのベン・ホフマンが、ランで大逆転劇を演じて優勝した。先述のとおり、彼は来月7日にアメリカ・ユタ州セントジョージで行われるアイアンマン・ワールドチャンピオンシップにも出場する。
常識外れといえるかもしれないが、そんなタフなスケジューリングはホフマンも織り込み済み。2012年は同じ地で行われたアイアンマン・セントジョージで優勝しており、そのパフォーマンスに期待が集まるところだ。
優勝したホフマン(写真中央)、2位のディトリウ(同右)と3位のジャスパー・スヴェンソン(スウェーデン/同左)。ホフマンの2週間後のレースに注目しよう
2位はバイク途中までトップを快走していたマウヌス・ディトリウ(デンマーク)。不運なパンクに見舞われ順位を落とすこととなったが、集中力を切らざすホフマンと同様にランで挽回。最後は彼とのデッドヒートとなったがラスト200mで離され、勝負が決着した。
《男子リザルト》
1位 Ben Hoffman (USA) 7:57:58
2位 Magnus Ditlev (DEN) 7:58:12
3位 Jesper Svensson (SWE) 8:08:54
4位 Cody Beals (CAN) 8:09:55
5位 Tomasz Szala (POL) 8:15:38
【プロ女子】
スイムを3位でアップしたアメリカのジャスリン・マコウリー(タイトル写真)が、得意のバイクでトップに躍り出ると付いていけるライバルはおらず、ランコースに出たとき後続に7分の差をつけることに成功。そのままリードを広げ、2週間後のセントジョージに向けて幸先の良い結果をものにした。
3位に追い上げたのはランで3:02:53のトップタイムをマークしたジョアナ・ライター(スイス/写真上)。そして今季、アイアンマン70.3ジーロング、70.3オーシャンサイド大会 を経てアイアンマン初挑戦となった上田藍(リソル・稲毛インター)は、3:05:46のランラップをマークして追い上げ、7位を獲得している。
《女子リザルト》
1位 Jocelyn McCauley (USA) 8:58:13
2位 Lauren Brandon (USA) 9:10:43
3位 Joanna Ryter (SUI) 9:13:24
4位 Rachel Zilinskas (USA) 9:23:36
5位 Jen Annett (CAN) 9:25:52
7位 Ai Ueda (JPN) 9:37:27
アイアンマン・テキサスが行われたのはアメリカの南部、メキシコ湾を臨むヒューストンからほど近い計画都市のザ・ウッドランズ。
彼ら(男女優勝者)はそこから約1,200km北西に位置するセントジョージに移動し、レースに挑むこととなる。
>> IRONMAN World Championship セントジョージ特集 ※リンク
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