10月8日(現地時間)に行われるアイアンマン世界選手権(ハワイ)プロ男子のレース。戦いの中心になるのはやはり、今年5月のセントジョージ大会を征したクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー/写真上)だ。
※出場者リストは最下段を参照
昨年、東京オリンピック(8月)を制し、11月にアイアンマン初挑戦となったコスメル(メキシコ)大会でアイアンマンのレーコドタイムをマーク(7時間21分12秒)。そして今年5月、ユタ州セントジョージで行われたアイアンマン世界選手権で、ロングディスタンス2戦目とは思えない圧倒的なパフォーマンスで勝利をものにしている。
8月にスロバキアで実施されたコリンズ・カップ(ミドルディスタンス/写真上)でも、出場男子18人中、3時間09分18秒のトップタームをマーク。
その後10月のコナに標準を定め、フランス高地でトレーニングを積み、すでに現地入りしている。ハワイでの死角は見つけられないのが現状だろう。(※写真をタップするとフルサイズで見られます)
もうひとりのノーウィージェン、グスタフ・イデン(写真下)にも期待がかかる。もちろんトレーニング・パートナーのひとりはブルンメンフェルトで、昨年の東京オリンピック、その後のロングディスタンス移行期もほぼ一緒に歩を進めてきた。
本人は今回のハワイのあと、ショートディスタンスをターゲットに移す意向があるよう。ただ、2021年のアイアンマン・フロリダでは7時間42分56秒の快速タイムをマークしており、ますます高速化するアイアンマンの中にあっても、十分な対応力を備えている。
一方で、今年のコリンズ・カップで度々見られたのだが、ノルウェー・チームの中では注目がブルンメンフェルトに集まるイメージがここのところあり、ハワイで勝てばそれも一気に払拭されることとなるだろう。
5月のセントジョージ2位のライオネル・サンダース(カナダ)の調子が上がってこないという情報が聞かれる中、実績的には同レース3位だったブレイデン・カリー(写真上)が続くのだろうが、今回はそれ以外にふたりのデンマーク勢の名前を挙げておきたい。
ひとりは進境著しいマグナス・ディトレフ。そしてダニエル・ベケゴーだ。
ディトレフは7月にドイツで行われたチャレンジ・ロス(フルディスタンス/写真下)でパトリック・ランゲ(ドイツ)、ヤーン・フロデノ(ドイツ/ランでリタイヤ)らを抑えて優勝。
タイムは7時間35分48秒で、こちらはフロデノがマークした大会レコードに迫るもの。2017、18ハワイ覇者のランゲがそのポテンシャルを称賛していたほどだった。
ベケゴーは今年3月のアイアンマン70.3ドバイで3時間27分53秒のファスト・タイムをマーク(2位)、セントジョージでは7位に甘んじたものの、コリンズ・カップ(写真下)ではブルンメンフェルトと約4分差、イデンと約2分差のタイムをマークしており、ロングに距離を延ばしての粘りが順位を左右することになる。
いずれにせよプロ男子のトップ争いもヨーロッパ勢を中心に繰り広げられることとなるだろう。
>> プロ女子レース展望 ※リンク
【プロ女子スタート時間】日本時間10月7日の午前1時25分からスタート
【プロ男子スタート時間】日本時間10月9日の午前1時25分からスタート
【ライブストリーミング】 IRONMAN now で視聴が可能
<プロ男子出場リスト>