《Hawaii 特集》10月9日(日本時間未明)にアイアンマン・ハワイ男子プロがスタート / クリスティアン・ブルンメンフェルトの同一年世界選手権制覇なるか(男子プロ有力選手展望)

ハワイ2022

10月8日(現地時間)に行われるアイアンマン世界選手権(ハワイ)プロ男子のレース。戦いの中心になるのはやはり、今年5月のセントジョージ大会を征したクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー/写真上)だ。
※出場者リストは最下段を参照

昨年、東京オリンピック(8月)を制し、11月にアイアンマン初挑戦となったコスメル(メキシコ)大会でアイアンマンのレーコドタイムをマーク(7時間21分12秒)。そして今年5月、ユタ州セントジョージで行われたアイアンマン世界選手権で、ロングディスタンス2戦目とは思えない圧倒的なパフォーマンスで勝利をものにしている。

8月にスロバキアで実施されたコリンズ・カップ(ミドルディスタンス/写真上)でも、出場男子18人中、3時間09分18秒のトップタームをマーク。
その後10月のコナに標準を定め、フランス高地でトレーニングを積み、すでに現地入りしている。ハワイでの死角は見つけられないのが現状だろう。(※写真をタップするとフルサイズで見られます)

もうひとりのノーウィージェン、グスタフ・イデン(写真下)にも期待がかかる。もちろんトレーニング・パートナーのひとりはブルンメンフェルトで、昨年の東京オリンピック、その後のロングディスタンス移行期もほぼ一緒に歩を進めてきた。

本人は今回のハワイのあと、ショートディスタンスをターゲットに移す意向があるよう。ただ、2021年のアイアンマン・フロリダでは7時間42分56秒の快速タイムをマークしており、ますます高速化するアイアンマンの中にあっても、十分な対応力を備えている。
一方で、今年のコリンズ・カップで度々見られたのだが、ノルウェー・チームの中では注目がブルンメンフェルトに集まるイメージがここのところあり、ハワイで勝てばそれも一気に払拭されることとなるだろう。

5月のセントジョージ2位のライオネル・サンダース(カナダ)の調子が上がってこないという情報が聞かれる中、実績的には同レース3位だったブレイデン・カリー(写真上)が続くのだろうが、今回はそれ以外にふたりのデンマーク勢の名前を挙げておきたい。

ひとりは進境著しいマグナス・ディトレフ。そしてダニエル・ベケゴーだ。

ディトレフは7月にドイツで行われたチャレンジ・ロス(フルディスタンス/写真下)でパトリック・ランゲ(ドイツ)、ヤーン・フロデノ(ドイツ/ランでリタイヤ)らを抑えて優勝。
タイムは7時間35分48秒で、こちらはフロデノがマークした大会レコードに迫るもの。2017、18ハワイ覇者のランゲがそのポテンシャルを称賛していたほどだった。

ベケゴーは今年3月のアイアンマン70.3ドバイで3時間27分53秒のファスト・タイムをマーク(2位)、セントジョージでは7位に甘んじたものの、コリンズ・カップ(写真下)ではブルンメンフェルトと約4分差、イデンと約2分差のタイムをマークしており、ロングに距離を延ばしての粘りが順位を左右することになる。

いずれにせよプロ男子のトップ争いもヨーロッパ勢を中心に繰り広げられることとなるだろう。

>> プロ女子レース展望 ※リンク

【プロ女子スタート時間】日本時間10月7日の午前1時25分からスタート
【プロ男子スタート時間】日本時間10月9日の午前1時25分からスタート
【ライブストリーミング】 IRONMAN now で視聴が可能

<プロ男子出場リスト>

関連記事一覧

おすすめ記事

過去の記事ランキング

  1. 1

    国内大会からまたハワイへの道が開かれる日が!2023年日本でアイアンマン開催実現に期待しよう!

  2. 2

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道。2024年9月15日(日)開催を目指し実行委員会が立ち上がる / 日本にフルディスタンスのアイアンマンが帰ってくる!

  3. 3

    ブルンメンフェルトの強さ&速さの秘密とは?【前篇】/宮塚英也のトライアスロン“EYE” 〜トライアスロン・トレーニングの鉄則〜

  4. 4

    クリスティアン・ブルンメンフェルト アイアンマン・7時間21分12秒の衝撃 / 世界記録を更新

  5. 5

    2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  6. 6

    最速TTバイク/五輪を制した “サーヴェロ・P5” を検証する

  7. 7

    フェルトの新型トライアスロンバイク 2022年の注目モデルをチェック

  8. 8

    トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 速攻TTバイクリポート

  9. 9

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  10. 10

    アイアンマン70.3東三河ジャパン in 渥美半島 が6月10日(土)に開催!/ 世界選手権への道(フィンランド・ラハティ)も日本から!

おすすめ記事 過去の記事
  1. ブルンメンフェルトが駆る “CADEX・トライアスロンバイク”/2022シーズンを席巻するか

  2. ヨーロッパ発のトライスーツ特集 / アイアンマン世界選手権ニース で見た欧州先端ウエア 〜エキスポ編 ②〜

  3. 【動画リポート】アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島 <レースダイジェスト>

  4. 【Challenge Roth 特集】“チャレンジ・ロート” 動画レースダイジェスト

  5. 【アイアンマン世界選手権ハワイ/レースフォト・ダイジェスト】

  6. 【動画特集】練習パフォーマンスを高める 簡単&速効ストレッチ

  7. トライアスリートのためのTDF【TTバイク編①】 ファクター・HANZO / フルームが魅せる新型TTモデル

  8. 【 IM世界選手権ハワイ】テイラー・二ブ。無限の可能性を秘めたタレント / ハワイ注目選手 ③

  9. 【4K動画】アイアンマン70.3 東三河ジャパン in 渥美半島 <コース詳細リポート>

  10. 【BOULDER】オープンウォータースイムゴーグル 〜レースに特化したデザインが魅力〜

  1. 躍進するシマノ。今年のツール・ド・フランスにも注目

  2. 東京五輪のコロナ対策でフォーカスすべき “Bubble (バブル)” とは?

  3. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク② 〜ドリアン・コニン編〜

  4. 【動画】チーム&クラブ訪問/Team BRAVE 編(兵庫)

  5. トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 エアロロードという選択肢

  6. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク① 〜バンサン・ルイ編〜

  7. 2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  8. 新しい地平を開くコリンズ・カップ。賞金総額1億6千万円のレースが開催

  9. ツール・ド・フランス2021特集 2年目の『バブル』を迎える世界最大の自転車レース

  10. ツール・ド・フランス2021特集 レースを支える応援者は“もうひとりの主役”

TOP