【コリンズ・カップ特集】五輪メダリスト5名 vs. アイアンマン世界選手権覇者4名 vs. 70.3世界選手権チャンプ3名 / 規格外の “コリンズ・カップ 2022” が開催

かつてこんなレースがあっただろか? コリンズ・カップ2022。昨年、賞金総額150万ドルのレースとしてスロバキア・サモリンで初めて開催され、大きな注目を集めた観戦型・選抜エリートレースが今年も8月20〜21日に実施される。

まずは今回の主な出場選手&レース実績を紹介しよう。
<チーム・ユーロ>
(男子)
・クリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー/東京五輪金、アイアンマン世界選手権優勝)
・パトリック・ランゲ(ドイツ/アイアンマン世界選手権優勝・2回)
・グスタフ・イデン(ノルウェー/アイアンマン70.3世界選手権優勝・2回)※写真下

(女子)
・ダニエラ・リフ(スイス/アイアンマン世界選手権優勝・5回)※写真下
・アン・ハーク(ドイツ/アイアンマン世界選手権優勝)
・ニコラ・スピキ(スイス/ロンドン五輪金)

<チーム・インターナショナル>
(男子)
・ヘイデン・ワイルド(ニュージーランド/東京五輪銅)
(女子)
・フローラ・ダフィ(バミューダ/東京五輪金)※写真下

<チームUS>
(女子)
・テイラー・ニブ(アメリカ/東京五輪混合リレー銀)※写真下

など男女出場者36人中、重複タイトルも含めると、アイアンマン世界選手権優勝者4名、アイアンマン70.3世界選手権優勝者3名、オリンピック・メダリスト5名という目移りしそうなラインアップ。
通常なら実現できないのではないかというマッチアップが繰り広げられることとなる。

ここでマッチアップと記したのはコリンズ・カップ特有のレースルールから。
欧州圏のアスリートで構成されるチーム・ユーロ、アメリカ選出のチームUS、そしてそれ以外の国のメンバーからなるチーム・インターナショナルの3チーム・各12人ずつ(男子6人、女子6人)で争う団体戦となる。
ユニークなのはそのレース形式が「Head to Head」、つまり各チーム1名ずつを選出し3人だけのレースを12戦実施するという内容で、今年も同じ形式で実施予定。各レースの順位(1〜3位)とタイム差に応じてポイント換算し、全12マッチのトータルで最多のポイントを獲得したチームが優勝。レースシンボルの“コリンズ・カップ”が載冠される。(写真は昨年のレース風景)

このドリームマッチの実現にはふたつの大きな要因が考えられる。
ひとつはスイム2km、バイク80km、ラン18kmのミドルディスタンスで行われるレースフォーマット。これにより、アイアンマンを主戦場にしているアスリートから51.5kmで実績を残す選手がチャレンジしやすく、しかも対等に戦うことを可能にしやすい設定といえる。

ふたつめは何といってもその賞金総額だ。男女優勝者に各9万ドル(約1,200万円)、2位に約1,100万円と順次配分され、なんと合計で2億円が用意される。まさに破格の賞金レースで、これには世界中のプロトライアスリートが注目しないわけがないだろう。

昨年の表彰セレモニー。ヨーロッパ選抜チームが優勝を果たし、コリンズ・カップを手にすることとなった

このレースを主催する Professional Triathletes Organization(PTO)は、早くから今年もコリンズ・カップ開催を表明していたが、2022シーズンはさらに規模を拡大し、“PTOツアー” として展開している。
具体的には、カナディアン・オープン(7月23〜24日)、USオープン(9月17〜18日)2レースを新たに(PTOツアーとして)立ち上げ、引き続きコリンズ・カップをシーズンのチャンピオンシップ的な位置づけとして開催するという内容だ。

すでにシリーズ初戦となる カナディアン・オープン は終了し、こちらも男女優勝者が1,000万円を超える高額賞金を獲得している。

カナディアン・オープン男子はグスタフ・イデンが優勝し、クリスティアン・ブルンメンフェルト(左)が2位に。彼らのターゲットはすでに8月末のスロバキアに向けられている

さらに、2022年の大会ではエリートだけでなく、一般のエイジグループ・レースも実施。シリーズ3大会のいずれも土日の2日開催スケジュールとなっており、自身のレース出場、そしてトッププロのレース観戦がセットで楽しめるイベントになっている。

他のメジャー・プロスポーツにも匹敵する賞金総額、チーム対抗の要素など、エンターテイメント性もふんだんに盛り込んだ新たな観戦型トライアスロンともいえるこのレースは、メディア発信もワールドワイド。昨年のテレビ放映は世界約100カ国・地域にわたり、今回も同規模を予定しているという。

この世界のトップトライアスリートの視線を大きく集め、シーズンの潮流をも変えようかという PTOツアー。
その中核を成すコリンズ・カップの模様は、もちろんライブストリーミングで視聴が可能(大会HPを参照)。さらには、TRIATHLON LIFE では現地からの情報を詳細リポートする予定なのでご期待願いたい。

>> コリンズ・カップ(PTO)の大会ホームページ ※リンク

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