《Hawaii 特集》10月7日、9日(日本時間未明)にアイアンマン・ハワイが開催 / ダニエラ・リフの世界選手権通算6勝なるか?(女子プロ有力選手展望)

IM 世界選手権

アイアンマン世界選手権(ハワイ)は2022年大会に初めて2日間(10月6日、10月8日/現地時間)に渡って開催されることになった。

エイジは女子カテゴリーすべてと男子25〜29歳、50〜54歳、60歳以上が10月6日、男子18〜24歳、30〜49歳、55〜59歳が10月8日開催と若干変則的に。
そしてプロカテゴリーは6日(現地)が女子、8日が男子の一斉スタートとなる。

プロ男女はすでにスタートリストが発表されており、それぞれの注目選手、ポイントをピックアップしていきたい。まずここでは女子の有力候補から。(※写真をタップするとフルサイズで見られます)
<プロ女子出場者リスト>

今回はなんといってもダニエラ・リフ(スイス/写真上)の6度目のアイアンマン世界選手権制覇なるか、にまず注目が集まっている。
達成すればポーラ・ニュービー-フレイザー(ジンバブエ、アメリカ)の8勝に次ぐ歴代2位タイ(ナターシャ・バドマンが通算6勝/スイス)の勝利数を達成。さらには今年の変則開催(5月、10月に実施)による、史上初の同一年での世界選手権覇者に輝くこととなる。

リフのライバル一番手は2019年ハワイ優勝のアンネ・ハウク(ドイツ/写真下)だろう。今年5月のアイアンマン世界選手権(セントジョージ)はリフに大差をつけられ3位に甘んじたもののランラップはトップをマーク。
8月に実施されたコリンズ・カップ(ハーフディスタンス)でも総合タイムではリフに次ぐ2位だったが、こちらもランラップは1位だった。

先述の2レースと比べ、よりコンディションが過酷になるであろうハワイでは、ランニング勝負に持ち込まれることが十分想定され、そうなるとハウクの出番もあり得るはず。

続く3番手は同じくドイツのローラ・フィリップ(写真下)。5月のセントジョージでは有力選手に挙げられながら、直前で体調を崩し出場をキャンセル。その後、ドイツ・ハンブルクで行われたアイアンマン・ヨーロッパチャンピオンシップで、8時間18分20秒の “アイアンマン” のレーコードタイム(女子)をマークしており、今回は期するもがあるだろう。

そしてもうひとりの注目選手が2019年ハワイ2位のルーシー・チャールズ-バークレー(イギリス/写真下)だ。

今シーズン序盤に負ったケガからの復帰戦となったワールドトライアスロン・ロングディスタンス世界選手権(8月開催)を優勝。その後、10月末のアイアンマン70.3世界選手権の出場を予定していたのだが、急遽ハワイにも参戦をすることになっている。
ただ復帰後間もなくしての、ロング最高峰となるハワイ挑戦を考えるとトップ争いに絡むのは少々難しいか。

一方で5月のセントジョージで2位に入り、一気にロングトップの仲間入りを果たしたカット・マシューズ(イギリス/写真下)が、アメリカ・ダラスでのバイクトレーニング中の事故により出場キャンセルとなった点が残念ではある。

いずれにせよ、プロ女子のレースの中心になるのはダニエラ・リフなのは間違いない。

>> プロ男子レース展望 ※リンク

【プロ女子スタート時間】日本時間10月7日の午前1時25分からスタート
【プロ男子スタート時間】日本時間10月9日の午前1時25分からスタート
【ライブストリーミング】 IRONMAN now で視聴が可能

関連記事一覧

おすすめ記事

過去の記事ランキング

  1. 1

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道。2024年9月15日(日)開催を目指し実行委員会が立ち上がる / 日本にフルディスタンスのアイアンマンが帰ってくる!

  2. 2

    ブルンメンフェルトの強さ&速さの秘密とは?【前篇】/宮塚英也のトライアスロン“EYE” 〜トライアスロン・トレーニングの鉄則〜

  3. 3

    クリスティアン・ブルンメンフェルト アイアンマン・7時間21分12秒の衝撃 / 世界記録を更新

  4. 4

    最速TTバイク/五輪を制した “サーヴェロ・P5” を検証する

  5. 5

    2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  6. 6

    トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 速攻TTバイクリポート

  7. 7

    フェルトの新型トライアスロンバイク 2022年の注目モデルをチェック

  8. 8

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  9. 9

    ブルンメンフェルトの強さ&速さの秘密とは?【後編】/宮塚英也のトライアスロン“EYE”  〜クリスティアンのトレーニグ改革〜

  10. 10

    アイアンマン70.3東三河ジャパン in 渥美半島 が6月10日(土)に開催!/ 世界選手権への道(フィンランド・ラハティ)も日本から!

おすすめ記事 過去の記事
  1. 22歳のボーゲンがIM70.3世界選手権の史上最年少チャンピオンに輝く / 男子プロの表彰台はドイツ勢が独占

  2. 〜 IMセントジョージ・大会レポート② 〜 トライアスリートの肖像

  3. 宮塚英也のトライアスロン“EYE”/ ますます高速化するアイアンマン。最速ライディングフォーム&走りを解析する

  4. アイアンマン ジャパン みなみ北海道。2024年9月15日(日)開催を目指し実行委員会が立ち上がる / 日本にフルディスタンスのアイアンマンが帰ってくる!

  5. 歴史的瞬間を見逃すな! フェニックスSUB7&SUB8 プロジェクト/男女7時間&8時間の壁を打ち破るか?

  6. ブルンメンフェルト『ついに闘う日が来た』。フロデーノ『鳥肌が立つね』 。世紀の一戦がスペイン・イビザ島で開催 / PTOヨーロピアン・オープン

  7. アイアンマン・プロシリーズが4月に開幕。今シーズン、PTOの “T100” レースとの2大シリーズが誕生

  8. 【Harry’s Shots】ワールドトライアスロン・チャンピオンシップシリーズ 横浜2023

  9. 【動画レポート】第40回 全日本トライアスロン皆生大会

  10. 《Hawaii 特集》“ラッキー・ハット”/ コナの王座をつかみとったグスタフ・イデン

  1. ツール・ド・フランス2021特集 レースを支える応援者は“もうひとりの主役”

  2. ツール・ド・フランス2021特集 2年目の『バブル』を迎える世界最大の自転車レース

  3. コリンズ・カップはトライアスロンの新たな歴史を刻んだか?

  4. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク② 〜ドリアン・コナン編〜

  5. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク① 〜バンサン・ルイ編〜

  6. ツール・ド・フランス 2021に見る東京五輪を走るバイク③ 〜アレックス・イー編〜

  7. トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 エアロロードという選択肢

  8. 東京五輪のコロナ対策でフォーカスすべき “Bubble (バブル)” とは?

  9. 【動画】チーム&クラブ訪問/Team BRAVE 編(兵庫)

  10. 新しい地平を開くコリンズ・カップ。賞金総額1億6千万円のレースが開催

TOP