5月7日にアメリカ・ユタ州セントジョージでIRONMAN World Championship が行われる。
周知のとおり、ハワイのアイアンマンがコロナ禍により2年間行われず、2022シーズンは、昨年キャセルされた2021年世界選手権の位置づけでセントジョージ、そして10月6日、8日にハワイで2日間開催されることになる。
TRIATHLON LIFE ではこのレースを徹底特集。現地からのリポートはもちろん、レースウィークの模様やエイジ参加者の声&視点、さらには注目選手たちの事前紹介などをお届けしていく予定だ。
まずは今回、どのようなコースが選手たちを待ち受けているのか?
端的に表すと、3年ぶりのアイアンマン・ワールドチャンピオンシップ覇者を決めるに相応しく、そしてエイジにとっては克服しがいのあるタフな舞台だ。もともと、セントジョージではフルディスタンスのアイアンマンが開催されていて、それがベースとなっている。
スイム会場は、フィニッシュ地点となるセントジョージの市街地から東に約20km離れたサンド・フォロー貯水池。これは2021年のアイアンマン70.3世界選手権が行われた会場とも同じで、続くバイク、ランも昨年の70.3大会と同じエリアを走る部分がある。そのときの写真を交えながら詳細を紹介していこう。
この時期のセントジョージの平均的な気温は、最低で15℃、最高が30℃弱。グランドキャニオンに沿ったエリアは日本と比べて寒暖差が大きく、それはすなわち高い対応力&準備がアスリートたちに求められる。
スイムスタート時は5月の東京と同じ気温が予想され、ウエットスーツが必要だろう。
コーナー1箇所を有する1往復コースを泳ぎ切りトランジションを終えると、まずはセントジョージの市街地に向けてバイクを走らせることとなる。
前半の60km地点までは比較的アップダウンはおとなしいが、市内を通り過ぎ中間点を過ぎると高低差500m超の起伏が選手たちを待ち受ける。大きくふたつのピークがレイアウトされていて、そのころには気温も上昇。ペースを落とさぬよう我慢のライドが求められることになだろう(下記、タップで高低差を表示)。
ランは市街地をぐるりとトレースするようなルートを2往復。全体で100mほどの高低差があり、最高30℃の気温を想定すると、過酷な消耗戦も予想される。非常にタフなワールドチャンピオンシップといえるだろう。
レースは現地時間の5月7日、午前6時15分(日本時間午後9時15分)にプロ男子がスタート。5分遅れてプロ女子、さらに5分後にフィジカリー・チャレンジ&ハンドサイクル・アスリート、そしてエイジグループは6時45分から順次出発する。
ライブストリーミングは IRONMAN now(フェイスブック)で視聴が可能だ。
昨年のアイアンマン70.3世界選手権の男子プロを制したグスタフ・イデン(ノルウェー)。今年5月、同じフィニッシュラインでアイアンマン王座を獲得するのは誰か?