注目度を増すアイアンマン70.3。2024年の世界選手権はNZタウポで開催

IRONMAN

 少し先の話になるが、アイアンマン主催者は2024年のアイアンマン70.3世界選手権を12月14、15日にニュージーランド(NZ)・タウポで開催すると発表した。もともと70.3世界選手権は2019年にフランス・ニースで実施されたあと、タウポで翌年(2020年)行われる予定だったのだが、新型コロナウイルス・パンデミックの影響でキャンセルに。2021年のアメリカ・ユタ州セントジョージのあと、NZタウポは2022年開催に延期となっていた。
 その後、2023年の70.3世界選手権がフィンランドのラハティで8月に実施されると決定。アフターコロナのレーススケジュールは固まったに思えた。

 しかしその後、コロナウイルス感染の世界的な情勢は大きくは改善せず、70.3世界選手権は確実性も鑑みて(2021年は5月と9月に70.3レースを行っている)アメリカ・ユタ州セントジョージで2022年も実施することを主催者は判断。これらの経緯を経て、NZタウポは2024年への再延期となった。ちなみにセントジョージでは、こちらも延期となったフルディスタンスの2021アイアンマン世界選手権が来年5月7日に開催されることが決まっている。
以上から70.3世界選手権のスケジュールを整理すると、
・2022年10月28、29日 ⇒ アメリカ・ユタ州セントジョージ
・2023年8月26、27日 ⇒ フィンランド・ラハティ
・2024年12月14、15日 ⇒ ニュージーランド・タウポ  となる。

 一方でアイアンマン70.3の注目度はさらに高まりを見せている。今月セントジョージで行われた世界選手権ではクリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー)、テイラー・ニブ(アメリカ)などの五輪出場組からダニエラ・リフ(スイス)、ルーシー・チャールズ-バークレイ(イギリス)などのアイアンマン(フルディスタンス)実績組まで幅広いレンジで活躍するトッププロが出場。世界の視線が集まったことは記憶に新しい。70.3というフォーマットはオリンピック終了後、ショートディスタンスを主戦場にしている選手たちにとっても新たな可能性を見出すフィールドとして注目されている状況といえる。
 さらには、今年のセントジョージ(70.3世界選手権)の出場権を得ることができた各国・地域のレース数は45だったが、その数も増えている。2021年のアイアンマン70.3はエジプトやアンドラなど新たな国でスケジューリングされており、来年もすでに主に欧州エリアで新規大会の誕生をアナウンスしている(フランス・エクサンプロヴァンス、ドイツ・ドレスデン、など)。
 2006年にスタートし、15年の時を経たアイアンマン70.3も世界的ネットワークをさらに拡張させているといえる。

2023年の70.3世界選手権は、EU(欧州連合)の最北&最東端の首都であるヘルシンキから約100kmに位置する環境都市・ラハティで行われる予定だ

関連記事一覧

おすすめ記事

過去の記事ランキング

  1. 1

    国内大会からまたハワイへの道が開かれる日が!2023年日本でアイアンマン開催実現に期待しよう!

  2. 2

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道。2024年9月15日(日)開催を目指し実行委員会が立ち上がる / 日本にフルディスタンスのアイアンマンが帰ってくる!

  3. 3

    ブルンメンフェルトの強さ&速さの秘密とは?【前篇】/宮塚英也のトライアスロン“EYE” 〜トライアスロン・トレーニングの鉄則〜

  4. 4

    クリスティアン・ブルンメンフェルト アイアンマン・7時間21分12秒の衝撃 / 世界記録を更新

  5. 5

    2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  6. 6

    最速TTバイク/五輪を制した “サーヴェロ・P5” を検証する

  7. 7

    フェルトの新型トライアスロンバイク 2022年の注目モデルをチェック

  8. 8

    トライアスリートのためのツール・ド・フランス特集2020 速攻TTバイクリポート

  9. 9

    アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  10. 10

    アイアンマン70.3東三河ジャパン in 渥美半島 が6月10日(土)に開催!/ 世界選手権への道(フィンランド・ラハティ)も日本から!

おすすめ記事 過去の記事
  1. アイアンマン ジャパン みなみ北海道 の2024年9月15日開催が正式にアナウンス / エントリーは12月19日の午前9時よりスタート!

  2. 《Hawaii 特集》チェルシー・ソダーロ / アメリカン・ニューヒロイン誕生の瞬間 〜アイアンマン・ハワイ女子プロレースレポート〜

  3. トライアスロンのグラミー賞 “GTA ’s” が開催 / ニナー賢治がルーキーオブザイヤー・アスリートにノミネート!

  4. フェルトの新型トライアスロンバイク 2022年の注目モデルをチェック

  5. IMセントジョージ特集 / 注目選手&決戦バイク③ 〜ダニエラ・リフ & フェルト・IA 2.0 編〜

  6. 【Challenge Roth 特集】“チャレンジ・ロート” 動画レースダイジェスト

  7. 【Challenge Roth 特集】〜チャレンジ・ロート 大会ムービー for Japanese triathletes〜

  8. 【特集/トライアスリート的ツール・ド・フランスの視点】ブルンメンフェルトが選ぶ世界最高基準のエアロロード / ジャイアント PROPEL ADVANCED SL

  9. 『完全レース』再び! テイラー・ニブがアイアンマン70.3世界選手権を連覇 / プロ女子レース分析

  10. PTOがスイム2km/バイク80km/ラン18kmのワールド・ツアー8大会を発表 / ワールドトライアスロンとパートナーシップ開催へ

  1. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク① 〜バンサン・ルイ編〜

  2. 賞金総額1億3,500万円! PTOカナディアン・オープンがいよいよ開催

  3. ツール・ド・フランス2021に見る東京五輪を走るバイク② 〜ドリアン・コニン編〜

  4. 躍進するシマノ。今年のツール・ド・フランスにも注目

  5. コリンズ・カップはトライアスロンの新たな歴史を刻んだか?

  6. ツール・ド・フランス 2021に見る東京五輪を走るバイク③ 〜アレックス・イー編〜

  7. グスタフ・イデンとアシュリー・ジェントルがツアー開幕戦を勝利 / PTOカナディアン・オープンが開催

  8. 東京五輪のコロナ対策でフォーカスすべき “Bubble (バブル)” とは?

  9. 2023年のアイアンマン・ハワイも2日開催に。シリーズ全17大会で女性スロットを拡充

  10. ツール・ド・フランス2021特集 2年目の『バブル』を迎える世界最大の自転車レース

TOP