1月5日。アイアンマンの主催者から今年のアイアンマン世界選手権の男子レースをフランス南東部・ニースで実施すると発表された。開催日は9月10日。
女子のレースは現行どおり10月14日にハワイ島カイルア・コナで実施される。
そして2024 年には、男子が10月26日にハワイで、女子が9月22日にニースでと開催地を入れ替えて実施。このローテーション(交互開催)は 2026 年まで続くこともあわせて発表。昨年11月末に男女レースの開催地を別にするというアナウンスがあり、トライアスロン界に大きなインパクトを与えたがその全容が明らかになった。
ニースのバイクコース。幾度となく自転車レースのステージにもなっている起伏の大きい山岳ルートだ photo by Jan Hetfleisch, Getty Images for IRONMAN
同地では2005年からアイアンマンが行われており(現在はアイアンマン70.3と併催)、さらには2019年にはアイアンマン70.3世界選手権が実施。昨年5月、初めて世界選手権として開催されたアメリカ•ユタ州セントジョージと似通ったプロフィールという見方もできる。
そして何よりもニースという街はスポーツイベントに関しての理解度が非常に高い。
毎年3月には世界トップランクのサイクルロードレース『パリ〜ニース(写真上)』が実施されており、近年では2020年ツール・ド・フランスのグランド・スタート地点にも選ばれている。
さらには、2024年ツールの最終ステージ・フィニッシュをニースで行うと昨年末発表され、自転車界からも大きな注目を集めていた。
まさにワールド・イベント開催地としては申し分のないロケーションといえるだろう。
ニースの人気モニュメントをバックに。写真中央はアイアンマン世界選手権8勝のレジェンド、ポーラ・ニュービー-フレイザー。左がアイアンマン・グループCEOのアンドリュー・メシック氏 photo by Tulio M Puglia, Getty Images for IRONMAN
昨年、初めてハワイ島コナで2日間(10月6、8日)開催された同レース。その形式が踏襲されることは早々にアナウンスされていたが、今回の変更発表により世界各国で行われるアイアンマン・レースが有する世界選手権へのスロット(出場枠)の割り当てが見直されている。
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